悪い夢を見てしまったら。
悪い夢を見た時の目覚めの悪さは表現するのが難しいほどの気持ち悪さがありますよね。
ここで、悪い夢を見てしまった後の対処法を考えたいと思います。
本来、夢と言うものは起きた時には覚えていないのが普通です。
浅い眠りの時に必ずと言っていいほど夢を見ています。例えば6時間眠った場合、少なくとも4つの夢は見ています。
しかし、起きた時に覚えてないことから良く眠れた、夢も見ないほど熟睡した、と感じているだけなのです。
まず、起きた時に夢を覚えていた場合の特徴をいくつかあげたいと思います。
・浅い眠り(レム睡眠)が突然中断されるタイミングで目覚めると、目覚めた時点で最後に見ていた夢を覚えている。
・目覚めた時点で覚えていた夢も、時間が経つとすぐに意外と短時間で忘れてしまう。
・目覚めた直後に覚えている夢の内容を思い出し、何度も自分が意識して思い出し続けると、その後夢の記憶が長期的に残る。
・恐怖を感じる夢、嫌な気持ちになる夢は扁桃体の働きで重要な情報として判断され、記憶に残りやすい。
という特徴があります。
では、その夢を引きずらないようにする方法を紹介します。
もしも悪夢を見てしまったとしても、それも本来は記憶が長期的には残らない仕組みで知覚されている夢には違いありませんから、目が覚めた後で思い出さなければそのうち自然に忘れてしまうのです。
その夢の内容による差や夢に対する感情の個人差もあるでしょうが、具体的には、ものの数分もすれば内容の細部は思い出せなくなりますし、数時間~半日も思い出さなければほとんど忘れてしまうのが夢の特徴です。
悪夢を見たら、自然に忘れるまで思い出さない。これが1番の対処法です。
しかし、怖い夢というのはやはりどうしても気になってしまい、何度も何度も思い返したりして、記憶に保存されてしまう場合があります。
そういった場合は、あえて違うことを考えるようにしましょう。
夢を思い出しそうになったら、『朝ごはんは何を食べよう』『今日はどんなテレビを見よう』あえて思考を変換して下さい。
何かのテレパシーだと思ったり、悪いことが起きる前兆と考えたりすることはやめてください。
断言しますが、夢にはそんな力はありません。
深く考えず、脳の中から消え去って行くのを焦らずに待ちましょう。
逆にいい夢を見て、忘れたくない場合はメモに書き留めたり、何度も思い返すといいですね。
どちらにせよ、夢に左右されるより、現実を受け止め、前を向いて生きていきましょう。